創 作 (旋律、リズム、効果音 作り) ![]() |
コンピューターを使用する創作の授業や、コンピューターで作曲してみたいという子どもたちの関心に答えるため、ホームページのBGM作り、表現活動(演劇・ダンス・人形劇 等)の音楽・効果音作り、和太鼓のリズム作り・・・自立型学習を可能にすると思われる基礎、ノウハウを簡単に書いてみます。 |
-旋律のうらには、和音が流れている- |
オーソドックスなふし作りでは、和音と旋律の関係を知ることで、自立型学習が可能となるでしょう。まず、和音の連結(流れ)を感覚でとらえること。T−X−T、T−W−T、T−W−X(X7)−Tなど聞き取りの練習を楽しくできるといいですね。8こ(小節)の連結の聞き取りができればOK! |
−旋律はその和音をもとに作られる− |
はじめに、和音にふくまれる音(和声音)だけで、二分音符で、4小節の旋律を作ります。 |
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−和音にふくまれない音も使ってみよう− |
ししゅう音(おとなりへ行ってもどる)、経過音(和音にふくまれる音どうしの間に使う)をうまく説明できれば、かなり旋律らしくなります。基本リズム例付で、8小節の旋律をつくります。 |
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−簡単な音符だけでも名曲は生まれる− |
前段として、実際の曲はどうなっているかアナリーゼ(分析)してもおもしろいでしょう。例えば、メリーさんのひつじ、ゆうやけこやけ など。 |
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−三部形式(A−B−A)のふしをつくってみよう− |
8*8*8小節(4*4*4小節)の旋律を作ります。課題はこどもたちに選択してもらいます。 |
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−オプション、展開− |
三部形式の旋律作りを目標にして、授業を行っています。かなりおもしろい曲が仕上がることもあります。この指導をもとにして、行事の歌やBGMなども、子どもたちのオリジナル作品で行うことが可能となりました。 |
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歌を作ろう |
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BGMを作ろう(DTMでオーケストラ・アレンジ) |
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リズム作り(和太鼓−八丈太鼓風−のリズムを作ろう) |
−人と話をする太鼓− |
はじめに和太鼓の打ち方・リズムの特徴を知るためにオリジナルの教材で上拍子を練習します。 |
−上拍子は人によってちがう/どうしたら自分の言葉(リズム)をもてるか− |
練習も、リズム作りも音符はあまり必要ではありません。ドン・カ・ストトン・・・などのことばで行います。自分のリズムを作るということは、とても難しいことなのかもしれません。でも、とりあえず基本が終わったら、気楽にこんなふうに作ってみてください。キーワードはことば・・・しかも、おもしろいリズムをもつことばを気ままに思い浮かべてください。「スットコドッコイ オッペケペ こんどはおいらが つくったよ」これをドン・カ・・・におきかえてみます。「スッカカドンドン ドンカラカ ドンカラドドカカ ドドッコドン」・・・・はい、1段のできあがり。あとは不思議と作れるようです。よくダンスの振り付けでもことばが使われているようですね。 |
−遊び方− |
素材集/アコーディオン・木琴・和太鼓/和太鼓−八丈太鼓風−の項、10段の上拍子のリズムは、特長のあるリズムをしっかり打ち込む部分−ふち打ちを多用する遊びの部分−最後の打ち込みの部分という構成 になっていますが、これくらい長いオリジナルリズムを作りあげた子どもは、学校ではまさにステイタスを手にいれることになります。 しかし、上拍子の5・6・7・8段のような、ふちをを使った4段ほどの遊びの部分を作り、次々と交代で打つ連太鼓(自作/もちろん、八丈太鼓ではやりません)は、仲間の前で自己を主張し、刺激し合う面ではかなり熱い遊びになります。 |
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−展望− |
「ストレスの発散になる」とかいろいろ子どもたちは言いますが、作られるリズムを聞いてくると何か伝統的な血のようなものさえ感じられます。時に、流行するリズムを生み、また、今までにないリズムを作ってくる子が、新たな刺激を与えます。もちろん見栄えがよく、迫力もありかっこいいのは、集団での気持ちを合わせたアンサンブルですが、新たな発見や刺激に満ち、子ども(人間)の深いパワーを感じるこの太鼓に魅せられ?、15年変化しつつ指導してきました。今の課題は、多くの子が、自分なりに作ったリズムに喜びを感じて打てるか。他を認めながらアンサンブルできる(生きられる)か。クラス授業(太鼓は1台)の限界を感じつつ、どこかとんでもない所に行きつきそうな恐れをいだきながら、毎年3学期、4.5.6年に指導しています。 指導の目安 4年(上拍子6〜10段) 5年(上拍子10段+下拍子ドンドコ) 6年(オリジナルリズム創作) この素材は子どもたちの関心も大きいだけに、悲しい歴史を繰り返さないようにと願うものです。また、ここでふれるリズム譜は、合奏でのドラムセット、ボンゴ、コンガなどへ関心をつなぐことができます。 |
効果音づくり |
劇などにかかせない効果音作りも希望する子がけっこういるものですね。チームができたら、効果音を入れる場所、音の種類、出し方、そのために必要な道具など話し合います。教員はデータバンクと小間使いに徹し、彼らの発想を実現するために助言し走ります。「これで***の音がだせるのかよ〜」と思いながら見ていると、なるほどうかつだった・・という効果音ができることがあります。教員ばらなくてもいい、自分にとっても楽しい指導です。 しかし、かれらのチームもみんなの前で批評を受けなくてはなりません。自信を持ってある音を担当した子たちは、けっこう厳しい意見に困惑した表情を見せたりしましたが、数日後、しっかり工夫・改善して答えを持ってきました。 「やるな、おぬし」 |
−図形楽譜(さまざまな音のイメージを絵にしたもの)を使用した創造的音楽学習− |
ただ、なんとなく好き、やりたい、でもできることですが、前段として図形楽譜を使用した創作の授業を行っておくと、より発想豊かに効果音作りができるのではないでしょうか。かんたんなストーリーをつくり擬音で構成したり、鳥の鳴き声をリコーダーなどで作りアンサンブルしたり、いろんな方法があるようです。ここでは、詳細は省きます。また、手作り楽器も活躍できますね。DIYでいろいろあさっている自分は子供の頃そのままだと笑ってしまいます。 偶然にできる音の重なりのおもしろさを知ったり、逆に自然の中の音や色に気づいてくれればと思うのですが。 |
−楽器を使った効果音− |
バス木琴、その他の打楽器は有用ですね。バス木琴で、任意にいろいろ音を重ねてトレモロなどでたたいて見ます。重ね方でいろんな感情を表すことができます。しかも、せりふを邪魔しません。文部省のある先生の研修会では、バックメロディーということで紹介されていました。 私は、低いファとシをトレモロで打ちながら、「その時**子は見てしまった。・・・・キャー!」とか言って、笑いをとっています。また、シンセサイザーなどを使用しての効果音楽は迫力ある臨場感をつくれるでしょう。 |
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