写譜ペン analog music item

  
 私事で恐縮です。今日、音楽の教材を作り印刷するのもパソコンがやってくれます。実に便利な時代になりました。そこで、ふと、少し昔のことを思い出してみたいと思います。学生時代、田舎の中学校で教育実習をした頃(40年ほど前)は、鉄筆によるガリ版印刷でした。これでガリ版が破れないように音符を書くのは結構大変でした。教員になって、コンピュータ音楽ソフトに移行するまでの間、楽譜作成の主力になったのが写譜ペン(音符記譜用の万年筆)でした。ペン先が普通の万年筆と比べると幅広いのですが、角度を変えると「ぼう」の細い線や「連桁」の太い線、「たま」の丸い形も書き分けることができました。合奏のパート譜を作成するのにとても重宝しました。