岩瀬牧場〜「牧場の朝」発祥の地

 

福島県岩瀬郡鏡石町 2015/8/1

 

 小学校第四学年の共通歌唱教材「牧場の朝」(ただ一面にたちこめた・・・)の発祥の地、鏡石町の岩瀬牧場を訪ねました。
 岩瀬牧場は、1880年(明治13年)、伊東博文内閣により宮内省御開墾地所として創設された、日本初の西洋式牧場です。現在も、当時の面影が残っています。

入口をくぐると最初に見えてくる当時の玉蜀黍(とうもろこし)貯蔵所

当時の牛舎や倉庫など残っている一角

旧伍号牛舎東棟

旧伍号牛舎西棟

東西牛舎の間の通路

牛舎内・・・子供たちがトロッコに乗る体験もできるようだ

東牛舎を反対側から

裏側から見た牛舎

ツリーハウスと新牧場

板倉穀物倉庫・・・道をはさんで向かい側にある

日本最古のコンクリートサイロ

資料館



1907年(明治40年)にホルスタイン種牛を13頭オランダから輸入した際、オランダから友好の証しとして贈られた鐘。後年、「牧場の朝」の歌詞となる。

資料館内部

’牧場の朝」をこのオルガンで弾いてみてください’・・・
   

作詩・作曲者
 船橋栄吉(作曲者) 1889年 兵庫県明石市生まれ。実家は旅館を営むが、音楽への志を捨てがたく上京。ピアノから声楽に転向し頭角を表す。さらに作曲、合唱指揮の分野にも進出。
 「牧場の朝」は文部省の下命により昭和7年に作曲、同年12月に教科書に載る。
 しかし、作詩者が杉村楚人冠(朝日新聞社記者)で、岩瀬牧場が舞台であることが判明するまでにはかなりの年月を要した。作曲家の平井康三郎や最上寛(医師、郷土歴史研究家)が功労者としてあげられる。
(資料館内パンフレット「船橋栄吉の足跡」等 参照)