文化破壊と新発想

 
ある地域への教育視察後、そこの飲み屋の主人が言った言葉を今もおぼえています。

「学校の先生が自分たちのもの(文化)を壊した・・・」と。

うっかり、いい加減な気持ちで地域芸能を学校で教員が指導することには、恐いものがあります。

覚悟が必要・・・・・。

「小学校で邦楽(器)を授業として導入するに当たっての、一分類」

 (1)地域芸能にとりくむもの・・・・・踊りが中心、太鼓、笛―総合・特活向き

 (2)太鼓アンサンブル(+篠笛)・・・・・「たたく」楽しさは満喫、「見せる」には少々予算が

 (3)箏、または箏を含む合奏・・・・・箏単独―楽器数が必要・予算大、合奏―現実的?

 (4)伝統工芸楽器作り、合奏・・・・・(2)(3)との融合の可能性あり

 (5)その他・・・・・???

時間数減、総合的学習との兼ね合いなど、現実的対応をするか、これらを超越するか・・・

できることなら、箏とリコーダーや鍵盤ハーモニカの合奏などというものは聞きたくないですな。

「導入の留意点・精神」

教育の場に導入するということは、家元・徒弟制度的なある意味狭い精神世界から、アカデミック

で、即物的に有効な教育素材とならんことを、一面、意味してはいないでしょうか。

ここで、文化破壊が心配されると同時に、子どもを念頭に置いた新発想が必要となるのでは・・・。

多分、出版会社や編曲者、邦楽関係者も頭をひねっておられるところだと思います。

「宮城道雄のような人いませんか?」・・・