踊りと音楽(小金井・貫井囃子の実演を見て)
2月に和太鼓の公開授業を行った際、ゲストに招いた目黒流貫井囃子の保存会の皆さんの話では、 まず始めに踊りを習い、それができてから太鼓(楽器)を習うということでした。 その場でふと、サンバなどもまず踊りかなと思ったりしました。体でリズムを・・・ということでしょうか。 サルサの日本人グループ「ORQUESTA DE LA LUS」の現地での成功も、そのような努力を積み重 ねた結果だろうと思われます。 日本の芸能(お囃子など)でも、楽器と踊りと歌が不可分に結びついているものが多く見られますね。 八丈太鼓でも、年配の方が踊りながら歌いながら太鼓を打っている姿には、その土地に生きる人々 独自のスピリッツを感じざるを得ないのです。 伝統芸能とはこのスピリッツを現代にも自然に受け継ぎ、練り上げられた技に味わいと喜びを秘め ともに同化、共有するものなんでしょうね。 私にはとても扱えるものではありませんが、ものを見る目のきっかけだけは子どもたちに伝えておき たいと考えます。 また文化が「遊び」である以上、もっと子どもたちに触れてもらう(遊んでもらう)機会を作ることができ ればと思います。 さらに、創造への糸口になれば・・・・・この先にあるものは、邪道か、破壊か・・・新文化か・・・ などと、たわけたことも時々頭に浮かびますが・・・・・そう、そんな素養も資格も私にはありません。 MAR.2002 |